正倉院の「開封の儀」で、宝庫に向かう勅使の侍従ら=1日午前、奈良市

 聖武天皇ゆかりの品や、シルクロードを経て大陸から伝わったとされる宝物を集めた正倉院(奈良市)で1日、宝庫の扉を年に一度開ける「開封の儀」が行われた。

 午前10時過ぎ、勅使の森本哲司侍従ら15人が正装姿で到着。手や口を水で清めた後、1列で階段を上り、宝庫の中へ入った。宝物を納めた六つの部屋の扉にかけられた麻縄を切り、封を解いた。

 扉を閉める12月4日の「閉封の儀」まで、専門家らが内部の宝物を点検、調査する。

 宝物の一部は奈良国立博物館(同市)で開かれる「第78回正倉院展」(24日〜11月9日)で展示。草花やシカなどの文様が施された水差し「漆胡瓶」や朝鮮半島伝来の仮面劇「伎楽」のお面など、計60件が出品される。