名古屋鉄道の〝いま〟が分かる新刊の新書

 岐阜、愛知県を走る名古屋鉄道の“いま”を考察する新書「変わる!名鉄電車のゆくえ スカーレットの生き残り策」が、交通新聞社から出版された。コロナ禍を機に運行本数を減らした昨年のダイヤ改正後の最新情報を掲載。JR東海と競合する「各務原線」などへの著者の辛口コラムも添えられている。

 著者は名古屋出身の交通ライター、徳田耕一さん。廃線になった岐阜市内線や揖斐線など県内路線の現状などに触れながら、「選択と集中」を重ねてきた名鉄の営業戦略を分析。県内の名古屋本線、各務原線、広見線、竹鼻線、羽島線をはじめとした名鉄全線の特徴を紹介している。

 路線ごとに「徳さんのここが気になる」と題した辛口コラムも。例えば、JR高山線と並行する各務原線(名鉄岐阜-新鵜沼)。JRより運賃が割高でも運行本数や駅が多いのが利点だったが、ダイヤ改正で本数を削減。「割高運賃に見合う生活ダイヤの工夫を」と要望している。「新幹線連絡が売りものだった羽島線はなぜ衰退したのか」といったコラムもある。

 車体の赤から“スカーレット”が代名詞の名鉄。皆さんは、アフターコロナを見据えた「スカーレットの生き残り策」をどう考えるだろうか。全239ページ、定価990円。