16人が死亡した駅舎崩落事故の現場に設置された犠牲者を追悼するモニュメント=24日、セルビア北部ノビサド(共同)
 セルビア進歩党を率いるブチッチ前大統領の写真が使われた議会選の電子看板=24日、ベオグラード(共同)

 【ベオグラード共同】旧ユーゴスラビアのセルビアで25日、議会(一院制、定数250)選の投票が始まった。事前の世論調査では、ロシア、中国と近いブチッチ前大統領(56)が率いて2012年から政権を握る中道右派の与党セルビア進歩党と、政権の汚職を追及する学生らの新興政治勢力「学生リスト」の支持率が拮抗。政権交代が実現するかどうかが焦点だ。

 セルビアは欧州連合(EU)加盟を目指す一方、天然ガスなどエネルギーをロシアに依存し、ウクライナ侵攻を巡る対ロシア制裁に加わっていない。中国による大型インフラ投資も受け入れ、中国とも緊密な関係を維持している。ロシアのプーチン大統領は今月、ブチッチ氏への支持を明言した。

 ブチッチ氏は議会選で勝利して首相就任を目指すため、9月に大統領職を辞任した。14〜17年に首相、17年からは大統領を務め、メディア統制など強権的な体制を築いて政権を主導してきた。

 学生リストは大学教授や医師、芸術家ら独自候補を擁立して汚職一掃や司法改革を掲げる。政権交代後の具体的な政策を示せていないとの指摘もある。