IBMのロゴ(ロイター=共同)

 【ラスベガス共同】米IT大手IBMは27日、人工知能(AI)が自律的に作業をこなす「AIエージェント」の安全対策を強化する新機能を発表した。AIごとに「アイデンティティー(身元情報)」を持たせ、システムに入る権限も必要最小限に絞る。企業で導入が拡大する中、どのAIが何をしたかを把握し、不正な操作やAIの暴走リスクを防ぐ狙い。

 新機能「IBMエージェント・アイデンティティー」は、さまざまな開発元が提供するAIごとの所有者や与えられた権限を正式な記録として管理する。この記録を基に、IBMグループのセキュリティーソフトがパスワードなどの認証情報を発行する。AIごとに認められた作業しかできないように範囲を絞り、有効期間も短くして悪用を防ぐ。

 米調査会社ガートナーは、米主要企業500社が使うAIエージェントは2028年までに1社当たり平均15万を超えると予測。一方、同社の調査で、適切な管理体制が整っていると考える組織は13%にとどまった。