少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は恵那農業高校(恵那市)の大西護校長(52)です。農林業の盛んな東濃地区唯一の農業高校として、「地域から信頼され、地域社会に貢献できる生徒」の育成を目指す同校では、校外実習や産官学連携など外部交流を積極的に取り入れています。さまざまな立場の人との交流を通じて、生徒たちは専門知識や技術を磨くとともに、人間としての成長を遂げて、地域に羽ばたいていきます。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

恵那農業高校=恵那市大井町
 恵那農業高校 所在地は恵那市大井町。県立の全日制農業高校。食の農学科群(生産科学科・食品科学科)、花と緑の農学科群(園芸科学科・環境科学科)があり、2026年度の入学定員は各群70人。

◆積極的に地域交流

 ――特色は。

 東濃地区唯一の県立農業高校であり、2027年度に創立60周年を迎える。単に作物を育てる技術にとどまらず、農作物の商品化から流通まで、農業と食に関わる幅広い分野を実践的に学ぶことができる。

 本校のある東濃東部は農林業が盛んで、生徒の10%ほどは家族が農業を営んでいる。そういう地域柄もあって、農や食への関心が高く、志を持った生徒が集まっている。体を動かすことが好きで、元気な生徒が多く、赴任当初はすれ違う生徒皆があいさつしてくれることに驚いたほどだ。

 特色として、地域交流を積極的に行っており、本年度も4月からの半年間で80件を超えた。1年次から企業見学やインターンシップなどのキャリア教育を行ったり、産官学連携事業に参加したり、恵那、中津川市の産直市で生徒が手掛けた農作物や花、加工品を販売したりと、地元企業から地域住民まで幅広い人と交わる機会を設けている。

 おおにし・まもる 県教委勤務を経て、岐南工業高と揖斐高で教頭、2026年度から現職。教科は数学。岐阜市出身。

◆栗剪定士の取得も

 ――学科構成は。

 入学募集は「食の農学科群」と「花と緑の農学科群」の2群で行い、2年次で「食」は生産科学科と食品科学科、「花と緑」は園芸科学科と環境科学科に分かれる。

 生産科学科は...