運輸安全委員会は29日、2025年12月に秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線で倒木と衝突した列車が脱線、橋から約10メートル落下して運転士1人がけがをした鉄道事故の調査報告書を公表した。地滑りによって線路脇の斜面に生えていた2本の木が橋に倒れかかったとみられる。
報告書によると、事故は25年12月12日午前5時過ぎ、阿仁合発角館行きの1両編成の列車が前面左側から倒木に衝突して脱線、転覆して橋から落下した。乗客はいなかった。倒木に衝突して傾いた車両がもう1本の木にぶつかり、車両が右側に傾いたことで転覆した可能性がある。
事故発生前に同じ斜面で複数の倒木があったが、事故当時は予算や人員の不足で、あらかじめ伐採するなどの対応を取っていなかった。
事故後、秋田内陸縦貫鉄道は全線で倒木の危険性のある場所を調査したほか、秋田県の補助を受け、現場付近の樹木を伐採するなどした。






