福島県浪江町の請戸漁港に停泊する漁船。奥は東京電力福島第1原発の排気筒=2024年8月

 福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は29日、同県いわき市で組合長会議を開き、東京電力福島第1原発事故後に設けてきた操業自粛海域を2027年1月から縮小すると正式決定した。これまで第1原発の半径10キロ圏内だった操業自粛海域が半径7キロ圏内となり、活動可能な漁場が拡大する。

 7キロ圏外でも震災がれきが撤去されていない2地点では引き続き操業を認めない。県漁連の野崎哲会長は「少しずつ福島の漁業を前に進めていければ」と話した。

 操業自粛海域の範囲を巡っては漁業権を持つ相馬双葉漁協(同県相馬市)から「漁場が狭いため、拡大してほしい」などと強い要望が出ていた。

 県漁連は魚種や海域を絞って12年に試験操業を開始した。