「岩宿文化賞」の授賞式で、表彰状を受け取る奈良文化財研究所の国武貞克主任研究員(左)=31日午前、群馬県みどり市

 国史跡「岩宿遺跡」がある群馬県みどり市で31日、優れた旧石器時代の研究者を表彰する「岩宿文化賞」(同市主催)の授賞式が開かれた。日本列島への現生人類到達に関わる研究を進める奈良文化財研究所(奈良市)の国武貞克主任研究員が受賞し、「旧石器研究の聖地で栄誉ある賞をいただき、感謝申し上げる」とあいさつした。

 国武氏は広島県廿日市市の冠遺跡群の発掘で約4万2300年前の石器群を確認し、長野県佐久市の香坂山遺跡でも調査を実施。アフリカで誕生した現生人類が、ヒマラヤ山脈を挟んで南北二つのルートで日本列島に到達したという仮説の研究を続けている。