「岩門」と伝わる城門で、齋藤秀香さん(右)の説明に聞き入る参加者
曲輪群で出土した青磁や花器を説明する齋藤秀香さん
山頂から昔の城下町の景色に思いをはせる参加者
「台所」と伝わる曲輪で発掘された玉石=いずれも山県市の大桑城跡

 戦国時代の美濃国守護の土岐氏が築いたとされる岐阜県山県市の「大桑城」の城跡を巡るツアーが21日開かれ、岐阜、愛知県から参加した歴史ファン4人が山上部の遺構を眺めた。市が進める発掘調査現場を担当職員の案内で回り、美濃国最大級の山城を誇った土岐氏の栄華に思いをはせた。

 岐阜市のNPO法人ORGAN(オルガン)が運営するまち歩きツアー「まいまい東海」で行われ、山県市生涯学習課文化財調査室職員の齋藤秀香さん(27)が案内した。

 昨年度に発掘調査した「台所」と伝わる曲輪(くるわ)(平たん地)では、庭園とみられる遺構が見つかった。齋藤さんは発掘した黒や白色の玉石を示しながら「庭園の池部分に使われ、文化や芸術をたしなむ空間だったのではないか」と説明した。

 城最大の特徴である巨大な曲輪群では、中国から持ち込まれた青磁や白磁が調査で見つかったことが紹介された。「岩門」と伝わる城門には、最大で幅約2・5メートル、高さ約2メートルの巨石の石垣があり、齋藤さんは「美濃国を治めた土岐氏の権威を示す役割があった」と語った。

 参加した笠松町の高校教員の男性(61)は「さまざまな文化が結集する場所だったことが分かり、感動した」と話した。