菩提山城跡の本曲輪。濃尾平野が一望できる=不破郡垂井町
記者独断の5段階評価

難攻不落度

「技巧的な防御網が張り巡らされた巨大な軍事要塞」


遺構の残存度

「山肌には竪堀や堀切、切岸などが残されている」


見晴らし

「濃尾平野を一望。かなたの金華山まで見渡せる」


写真映え

「撮影ポイントは山頂からの眺望か」


散策の気軽さ

「登山道は複数あり。比高差は約300メートルで、健脚向け」


 美濃と近江の境、濃尾平野を見渡す標高401メートルの険しい山に築かれた菩提(ぼだい)山城(岐阜県不破郡垂井町)は、豊臣秀吉の軍師竹中半兵衛ゆかりの城。西美濃最大級の広さを誇った山城は、高度な防御網が張り巡らされた巨大な軍事要塞(ようさい)だった。その遺構が今も山肌に残されている。

 戦国期の1540年代に土豪岩手氏の城として存在していた...