南座の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を前に公開された「まねき書き」=6日午前、京都市左京区

 京都市東山区の劇場「南座」で歌舞伎公演「吉例顔見世興行」が12月に始まるのを前に、出演俳優の名前を看板いっぱいに墨書する「まねき書き」の作業が6日、京都市左京区の妙伝寺で報道関係者に公開された。肉太な線が特徴の書体「勘亭流」で書かれ、「隙間なく客が入るように」と千客万来の願いが込められている。

 書家の井上玉清さん(81)が4年ぶりに担当。日本酒を混ぜた墨を使い、長さ約1・8メートル、幅約30センチのヒノキ板に三代目尾上辰之助さん(20)の名前をゆっくりと書き上げた。

 完成した看板は27日の「まねき上げ」で南座に飾られる。顔見世は江戸時代から続く恒例行事で、今年は12月1〜24日。