北京市内に掲げられた中国国旗(共同)
 中国の邦人拘束を巡る主な動き

 中国で「スパイ活動を行った」として実刑判決を受け、服役中のアステラス製薬の60代の日本人男性社員が12月中旬に懲役刑の満期となり、出所する見通しであることが7日分かった。男性は出所後、直ちに日本に強制送還されるとみられている。日中関係筋が明らかにした。日本政府は男性の早期釈放を求めてきたが、中国側は応じることなく、満期まで服役させることになりそうだ。

 昨年11月の台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁から7日で1年。答弁に反発する中国は依然として日本に対する強硬姿勢を崩さず、日中関係の冷え込みが続いている。

 中国広東省深センで11月に開かれるAPEC首脳会議に合わせた高市氏と中国の習近平国家主席による日中首脳会談も実現は厳しいとの見方が多い。中国で拘束されたほかの日本人の早期釈放も難しい情勢だ。

 男性は中国での任期を終えて23年3月に帰国する直前に拘束。同10月に国家安全当局に逮捕され、24年8月に起訴された。25年7月に北京の地裁が懲役3年6月の実刑判決を言い渡し上訴せず、実刑判決が確定した。(共同)