硬式野球部員がランニング中に倒れて死亡した経緯について説明する竹内治彦学長=26日午前11時3分、大垣市北方町、岐阜協立大北方キャンパス

 岐阜協立大(岐阜県大垣市北方町)は26日、硬式野球部の4年生男子部員(22)が今月14日、練習でのランニング中に倒れて意識を失い、翌日に死亡したと明らかにした。現場にいた監督らはすぐに救急車を呼ばず、他の車で市内の病院に運んでいたことから、当時の対応が適切だったかなど、第三者委員会を立ち上げて事実関係を調査する。

 大学は26日、学内で記者会見を開き、経緯を説明した。大学によると14日午前10時ごろ、大学敷地内のグラウンドで約30人の部員が練習を始め、全員でランニングをしていたところ、同11時ごろに部員が倒れた。部員は会話ができない状態で、トレーナーが応急措置を行ったが改善せず、11時30分に部が所有する車で監督や部員が市内の病院に搬送。入院前に新型コロナウイルス感染のPCR検査をしたところ陽性と確認され、別の病院へ搬送された。翌15日に容体が悪化し、死亡した。

 竹内治彦学長は会見で、監督らから受けた報告では熱中症と判断していたことに触れ、「救急車という声もあったが、部の車で運ぶことになったと聞いている」と説明したが、「病院搬送まで時間がかかっており、それほど重大に考えていなかったのでは。対応の判断を間違えた」との認識を示した。また、死因については「公表する立場にない」とした。新型コロナ対策として練習前の検温が求められていたが、硬式野球部では4月から十分に行われていなかったことを明らかにした。

 監督やコーチは現在、自宅待機している。大学側は、弁護士やスポーツに関する医療の専門家らでつくる第三者委員会を設置する方針。他の部員に聞き取りを行い、これまでの調査でつかめていない事実関係の確認や、初動対応や練習の進め方などに問題がなかったかを調べる。