寺林陽介さんの著書
コーラルピンクやオレンジブラウンの口紅がお薦めという担当者=岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋

 新型コロナウイルス対策のマスクの着用基準を緩和する政府発表もあり、「脱マスク」の兆しが見え始めた昨今。しばらくマスクで隠れていた口元を、人目にさらす準備ができていない人が多いのでは。今からでも間に合う、緩みきった口元をリフトアップする方法や、おろそかになりがちだった口元メークのトレンドを聞いた。

 「1分でわかる 限界を超えて顔が引き上がる! 瞬間たるみ流し」を出版した寺林陽介さん(48)は、東京・六本木の「寺林治療院」で、芸能人ら延べ数万人を施術、幅広い客層の美容をサポートしている。寺林さんは、コロナ下2年間のマスク生活で「顔面寝たきり状態」、つまり見られる刺激がないため顔の表情筋がたるみきった状態になっていると指摘する。「寝たきりになると筋肉が弱り体を支えられなくなるように、顔の筋肉が衰えると重力に伴い肌が垂れ下がってしまう」

 顔の筋肉を鍛えるとよいが、やみくもに行うとしわの原因になる。そこで寺林さんは著作で、しわができやすい目尻や眉間を指で押さえながら効率よくできるトレーニングを多数紹介している。

 口元のたるみを改善する“超簡単マッサージ”を教えてもらった=図=。たるみの原因の一つ、むくみ。「顔がむくむと頬肉が重くなって垂れ下がるので、むくみを流すマッサージと頬肉を引き締めるトレーニングを同時に行うと相乗効果で顔がすっきりする」。肌の摩擦を防ぐため、必ずオイルやクリームを塗りながら行いたい。

 寺林さんは「美容液はシワやシミは治せるが、たるみは治せない。美容液の限界を超えるマッサージとトレーニングで、2、3割しか使えていない表情筋を鍛え脱マスクを乗り切ってほしい」と激励する。

 「瞬間たるみ流し」は主婦の友社刊、1397円。

◆口元メークで仕上げ 口紅、オレンジブラウン人気

 緩んだ口元を引き締めたら、メークで仕上げ。岐阜高島屋(岐阜市日ノ出町)化粧品フロアで、今夏の口紅のトレンドを聞くと、色味とツヤ、透け感を兼ね備えたリキッドタイプが主流。色はオレンジブラウンやコーラルピンクが人気。マスクの着け外しの頻度が増えても、その都度塗り直さなくて済むように機能も進化しているという。

 マスクによる唇がしぼんだ状態を元に戻す「プランプ効果」がある商品もある。化粧品売り場担当者は「今は輪郭を気にせず指や綿棒でラフに塗るのが主流。マスクを着けても外してもストレスのないメークを楽しんで」と話す。

 マスクで隠れていた顔の下半分は加齢が目に見えやすい部分。マッサージ、トレーニングとメークでマスクなし時代、待ったなし-。