モニュメントとして生まれ変わった火の見やぐらの最上部=美濃加茂市伊深町
昭和初期に建てられた火の見やぐらの元の姿=昨年11月、美濃加茂市伊深町

 岐阜県美濃加茂市伊深町の伊深まちづくり協議会は、市消防団第6分団OB有志と協力し、老朽化で撤去された鉄塔の火の見やぐらの最上部をモニュメントにし、旧伊深村役場庁舎(国登録有形文化財)前に移設した。

 火の見やぐらは、火事の際に出火場所の方向などを見定めるために登る防災施設。最上部の半鐘を打ち鳴らして火事を知らせるため集落の中心にある。

 伊深の火の見やぐらは、県道美濃加茂和良線近くにあった。高さは約20メートル。建設年は不明で、戦時中には存在していた。老朽化で鉄がさびて倒壊の危険があり、市が昨年末に撤去した。同協議会が、伊深集落を守ってきた歴史遺産として最上部を残して保存しようと提案し、さびを落として銀色に再塗装し、元の場所から約200メートル北へ移設した。

 モニュメントは、高さ約3・5メートル、縦横約1・5メートル四方。屋根の上には避雷針と風向計が付いている。小林喜典会長(67)は「新入団員の頃、上まで登ってホースを干した」と振り返り、「加茂郡伊深村時代に建てたと思われる。意匠も優れているので、見てほしい」と話している。