商店街で通行人に向けて演説する候補者=25日午後1時15分、岐阜市内

 参院選(7月10日投開票)は25日、公示後初の週末を迎えた。現職、新人計5人が立候補している岐阜選挙区(改選数1)では、候補者が人波を求めて商店街を練り歩いたり道の駅で支持を呼びかけたりした。争点である外交・安全保障政策を訴える姿も見られ、立場の違いを明確にしている。

 各務原市内で「防衛費増額に踏み切れば、周辺諸国との果てのない軍拡競争に陥る。むしろ紛争リスクは高まる」と演説したのは、共産新人で党西濃地区委員会常任委員の三尾圭司候補(45)。日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国、米国などが参加する東アジア首脳会議を挙げ、「この枠組みを基に対話すべき。外交で戦争を避け、平和を守る」とビジョンを示した。この日は瑞穂市などでも街頭演説した。

 諸派新人で政治団体「参政党」岐阜選挙区支部長の広江めぐみ候補(43)は岐阜市で街頭演説し、「国の守りは党の重点政策。北方領土をロシアに取られていたり、尖閣諸島に中国の船が来たりといろいろ進んでいる」と憂慮を表明。「日本を守り抜くため、政治を立て直す」と力説した。

 「万が一にもロシアが利益を手にすることがあれば、力による一方的な現状変更を仕掛ける国は次から次へと現れる」。自民現職で3選を目指す国土交通副大臣の渡辺猛之候補(54)=公明推薦=は、街頭演説でウクライナ危機について積極介入を唱える。取材に「防衛費は現状より増やさざるを得ない。武器を持っていると知らしめた上で外交交渉をするのが大切」との考えを示す。この日は、中津川市の道の駅で街頭演説するなどした。

 国民民主新人でフリーアナウンサーの丹野みどり候補(49)は取材に「抑止力の強化や、攻撃を受けた場合の自衛のための打撃力整備に向け防衛費は増額すべき。サイバーや宇宙など新たな領域に対処する防衛技術の進歩も重要」と語る。ウクライナ危機に関し「安全保障環境の変化を感じる。自分の国は自分で守る態勢を強化すべきだ」と主張する。この日は岐阜市で活動し、柳ケ瀬商店街に繰り出して支持を訴えた。

 NHK党新人で参院議員秘書の坂本雅彦候補(50)は民主主義国との連携強化と敵基地攻撃能力の保有を政策に掲げる。この日は都内で党比例候補の活動を手伝った。