参院選で注目する政策について意見を交わす学生=瑞穂市穂積、朝日大

 物価高や新型コロナウイルス、国際情勢の緊張を踏まえた安全保障などさまざまな課題が山積する中、今後の日本の未来を担う学生は、22日公示された参院選でどんな政策に注目し、各候補者や政党の訴えに耳を傾けているのか。岐阜県内の複数の大学で同日までに若者の声を聞いた。

 注目する政策で多かった一つが「景気対策」だ。学生自身もじかに影響を受けている物価高を、身近な問題として捉えていた。

 ここ最近、スーパーの食品売り場などに行くと、ものの値段が上がったと感じるという朝日大3年の男子学生(20)は「十分な物価高の改善案が政府から出ていない印象。円安も重なっており、どう乗り切っていくのか」と関心は高い。

 東海学院大4年の女子学生(21)は、在籍する管理栄養学科がキッチンカーを運営しており、販売する菓子を作るため大量の小麦粉が必要となる。「ウクライナ情勢の影響で物価が上がり、今の価格では販売できなくなるかも」と頭を悩ませ、早期対応を望む。

 就職活動を控える学生には、雇用対策も重要な問題。岐阜女子大3年の学生(20)は賃金や労働環境の改善策を重視する。「働き方を見直し、働きやすい社会をつくってほしい。テレワークがもっと活用できるよう企業へ働きかけては」と、コロナ禍で多様な働き方が広まった今だからこその対策を望む。

 子育て支援や教育について注視する学生も多かった。「高齢者向けの政策が多いと感じる」という朝日大3年の女子学生(21)は、こども家庭庁の創設が決まったことを挙げ、「今後は今の若い世代が経済を回す立場になる。子を持つ親が、過ごしやすいと感じられる街が増えてほしい」と願う。

 将来の夢に通じるような政策を重視する声も上がった。中京学院大1年の男子学生(18)はスポーツトレーナーを目指しており、健康寿命延伸につながる施策に期待を込める。「高齢者のためのスポーツジムが増えていると聞く。器具の購入費に補助金を出してはどうか」と提案する。

 一方で、そもそも参院選に「興味がない」と答える学生や、「憲法や安全保障の問題は用語が難しく、分かりづらい」と関心を持ちづらい分野もあると捉える学生も。また、政策の実現性を重視する声もあった。岐阜女子大3年の学生(20)は「壮大な構想よりも、すぐに実現できるかどうかだ。すぐにできそうな政策はイメージもしやすい」と、候補者に現実味のある政策の主張を求めた。