署長感謝状を受け取る浅井昌弘さん=多治見署

 高齢者から金をだまし取ろうとする犯人を電話での鋭い追及で退けて詐欺被害を未然に防いだとして、岐阜県警多治見署は27日、多治見市笠原町のセブン―イレブン多治見笠原町神戸店に署長感謝状を贈った。

 今月9日、30万円分の電子マネーの購入を希望する80代の女性が来店。「携帯電話を充電させてほしい」と女性に頼まれた同店オーナーの浅井昌弘さん(70)は、本来の店のサービスではないが厚意で充電をさせると、そこへ犯人からの電話がかかってきたという。

 女性からの話で既に詐欺を疑っていた浅井さん。電話を代わり、やけに丁寧な口調で話す男性に対して「あなたは誰ですか」と問いただすと、たじろいだ様子で電話は切れたという。「詐欺だから買っては駄目ですよ」と女性を説得し、警察への相談を促した。

 後日女性は離れて暮らす娘と共に交番を訪れ、被害に遭いそうになったことを伝えた。感謝状を受けた浅井さんは「仕事として当然のことをしたまで」と、村瀬吉彦署長は「そのような意識を持ってもらえありがたい。今後とも協力をお願いしたい」と、それぞれ話した。