今季の営業を休止する中津川市民プール=同市駒場

 中津川市民プール(岐阜県中津川市駒場)は今季、漏水の影響で臨時休業する。50年前にオープンし、老朽化が著しくなる中、市は最低限の維持にとどめる方針にしており、大規模な改修が必要となれば、このまま廃止となる可能性が出てきた。

 市によると、昨年の営業中に指定管理者からの連絡で漏水を把握した。オフシーズンに漏水の発生場所がどこか調査したが、原因の特定には至らず、利用者の安全を最優先し、臨時休業を決めた。7月の広報紙で周知した。生涯学習スポーツ課の担当者は「見た目で漏水箇所は分からない。プール下の地中を調査するにしても費用がかかってしまう」と頭を悩ませる。

 市民プールが完成したのは1972年。旧中津町時代からあった旧市民プール(36~64年)が税務署の建設に伴ってなくなり、市民からの要望が多く寄せられ、建設された。50メートルプールで、子ども用プールも併設している。完成したその年の夏にオープンし、多くの市民に親しまれてきた。近年の利用状況を見ると、2019年が5744人、新型コロナウイルスの影響があった20年が3460人、21年が4599人で、多くの利用は小中学生となっている。

 異例の早さで梅雨明けを迎えた今夏も、コロナ対策で夏休みにプールを開放しない対応を取る学校が多い。市は校長会を通じて学校プールの開放を依頼し、市民プール近くの東小、南小、西小のうち南小が数日間のプール開放を決めた。市内には福岡、付知、加子母の3地区にB&G海洋センターのほか、民間プールがあるため、市は他の施設の利用を案内していく。

 市は20年に改定した市有施設運用管理マスタープランで、市民プールについては継続保全から最低限の維持に方針を変更した。担当者は「市民プールのそばには子ども科学館があり、夏休み中は子どもたちの居場所になっている。今後の対応を検討していきたい」と話している。