水泳の授業を楽しむ児童。暑さを考慮し、当初は午後に予定されていたが、この日は午前中に実施された=1日午前、関市いろは町、安桜小学校

 連日、猛暑が続いている岐阜県内。水泳の授業を楽しみにしている子どもも多いが、炎天下での授業となる上、プールの水温が午後には30度を超える場合もあり、指導する教員側は熱中症へ細心の注意を払って暑さ対策を講じている。新型コロナウイルス感染拡大に伴い3年ぶりの水泳再開となった小中学校も少なくなく、子どもたちの楽しみを守ろうと対応を工夫している。

 1日午前9時過ぎ。関市の安桜小学校では、5年生25人ほどが1時間目の水泳の授業を屋外プールで楽しんでいた。安桜小では新型コロナで一昨年、昨年と水泳の授業を中止しており、3年ぶりのプールに児童は「久々で楽しい」と笑顔を見せた。

 一方、照りつける日射で気温はぐんぐん上がり、プールサイドはうだるような暑さに。1時間目の水温は28度ほどだったが、午後には30度を超えた。

 安桜小では気温が上がる午後を避け、通常は行っていなかった1時間目などの午前中に水泳の授業を変更したり、水温を下げるために朝からプールに水を足したりと対応する。長屋メイ子校長は「暑さには十分気を付けながら、できる限り水泳の授業が行えるようにしていきたい」と話す。

 授業時間の変更や、水温を下げるための取り組みは他の自治体の学校でも行われている。また、見学者をプールサイドではなく室内で待機させたり、大型扇風機をプールサイドや更衣室で活用したりと、熱中症に気を配る学校もある。

 県医師会常務理事の磯貝光治さんは「水泳の運動強度は高く、水中だと汗をかいたという実感や、喉の渇きを感じにくくなり、脱水になっても分かりにくい」と指摘。「水温が高い時は日陰で休んだり、小まめに水分補給したりすることが大切」と対策を説明した。