環境負荷を低減する加工法「バゼライト」の生地サンプル

 染色加工の岐セン(岐阜県瑞穂市牛牧、後藤勝則社長)は環境に配慮した生地加工の提案を強化する。ナイロンと天然繊維を組み合わせた複合素材にしわと光沢感を与えるコンパクト加工では、加工時に使用する薬剤を抑え、環境負荷を低減する新加工技術を開発した。カジュアルウエアやスポーツウエア向けに2023年3月期に5万メートルの販売を目標にしている。

 開発した加工法は「バゼライト」。繊維の密度を高めて独特の風合いを出すコンパクト加工では、圧縮過程で薬剤が必要となるが、特殊な加工を用いることで薬剤の使用量を減らした。昨年春に量産を開始したナイロン100%素材向けの加工「バゼロ」の加工技術を、ナイロン複合素材にまで応用できるようにした。

 来年春夏向けの商材からラインアップに加え、提案の幅を広げる。バゼロは約10万メートルの販売実績があり、担当者は「バゼロのテーマ性や品質への顧客の反応は極めて良い。当社が得意とするナイロン複合素材への加工可能なバゼライトも、サステナブル商材の主力となりえる」と期待を込める。岐センは、サステナブル(持続可能性)への機運が一足早く高まった欧州向けの需要を取り込むため、20年から環境配慮型商材の開発に注力している。