宝石のようにキラキラと輝くカプセルたち。美容、健康、ダイエット…。中日本カプセルは、現代人の暮らしを支えるサプリメントや健康食品を製造する。高い技術力を有し、内容物や用途に合わせて多様な機能を持ったカプセルに仕上げ、安定した品質で提供している。
相手先ブランドによる生産(OEM)中心のメーカー。受注の7割は液体を入れるソフトカプセルで、残りは粉末用のハードカプセル。主に国内の約150社と取引があり、不定期の顧客を含めれば取引先は約300社に上る。
生産の拠点は本社の第1~第3工場。2019年に完成した最新の第3工場では、主力のソフトカプセルを生産している。
ソフトカプセル本体はゼラチンから作る。固まらないようヒーターで温めながらゼラチンの皮膜液を充塡(じゅうてん)機に送り、ドラムで冷やしてシート状に延ばす。それを金型に送り、2枚のシートの間に内容液を挟み込むように注入し、カプセルを成形する。カプセルを切り取った残りのゼラチン皮膜は廃棄せず液体やチップ状に加工して肥料メーカーに納入している。
充塡後は乾燥工程へ送る。約8メートルの乾燥機の中をぐるぐると約2時間半転がす。さらに2、3日かけて行うのが「静置」だ。乾燥と同時に、万が一の内容液の「液漏れ」を発見するための重要なひと手間。人の目でも一つ一つ検品し、包装工程へと送る。
第2工場で製造するのはハードカプセル。原料の混合に始まるのは同じだ。多い時は30種類もの原料を適切な分量で混ぜ合わせる。
各工程は、異なる原料が混入しないよう1部屋に1台ずつ機械を置く「ワンルーム・ワンマシン」で統一。ある品目の生産を終えると機械を細かく分解、洗浄する。2回、3回と洗う日もある。手間と時間はかかるが、少量多品種生産という同社の強みを支える作業でもある。
ソフト、ハードとも不良品の「選球」は自動化が進むが、目視による検査も続けている。1時間に4万球を見る検査を8時間行うことも。品質を守る最終関門であり、専門の資格を持つ社員しか担当できない。
各種包装専用の養老工場もあり、アルミチャック袋やボトル詰め、PTP包装など幅広く対応。企画開発から最終製品化まで一貫して自社で製造できるのも中日本カプセルの特長だ。多様化するニーズに合わせた開発力も強みで、出願中を含めると特許は25種類ほど。近年は大学との連携にも力を入れ、さらに技術力を高めている。
【工場概要】1996年創業。ソフトカプセル、ハードカプセルなどの健康食品の受託製造と各種包装を手がける。2019年に第3工場の稼働を開始し、現在は本社工場(第1~第3)で製造、養老工場で包装を担う。従業員数約170人。グループ会社に、高齢者介護施設などの運営会社ライフ・サポートがある。従業員約80人。大垣市荒尾町。














