リメークした古い家具などを販売している「ググラボ」の笠井裕也代表
築約100年の酒蔵を活用した趣のある雰囲気の店舗=郡上市八幡町本町

 岐阜県郡上市八幡町本町の使われなくなった築約100年の酒蔵を活用し、リメークした古い家具などを販売する店舗「ググラボ」が22日、オープンした。酒蔵の雰囲気を生かした店には、現代の家にマッチするおしゃれなデザインに生まれ変わった椅子や棚などが並び、趣深い空間が広がっている。

 「八幡町は古い空き家を改修して活用する取り組みが進んでいる。だが、家具や道具などは捨てられたり、眠ったままになっていたりする。何とか活用したい」とオープンのきっかけを語るのは代表の笠井裕也さん(35)。同町在住の笠井さんは映像制作やギャラリーの運営を行っており、若い職人や作家の協力を得て、市内の古民家で使われなくなった家具などのリメークに乗り出した。

 酒蔵は広さ約180平方メートルで、近接の酒販売店「平野本店」が、10年ほど前まで酒造りを行っており、造り酒屋の面影が残るように改修。取り扱う古いタンスや棚、椅子などは、黒い鉄製の脚を組み合わせ、「今の家に合うようにした」という。

 ほかにワークショップのスペースもあり、「さまざまな分野の人が交流できる場にしたい」と話す。店の外には酒だるを再利用したテーブルや椅子を設け、小駄良川や吉田川を望む観光客らの憩いの場にした。

 今回の出店は、郡上八幡産業振興公社が進めている再開発の一環。同町の市街地に立地する平野本店は、環境省の名水百選の一つ「宗祇水」も近くにあり、観光客が多く訪れる。地域のにぎわい創出や若者の出店支援につなげようと、公社が2018年から、同店の酒蔵や倉庫などの建物と敷地の一部を有効活用する再開発を行っている。すでに和紙と刃物の専門店とカフェが出店し、今回が3店舗目。