このコーナーは県内各地の記者からの口コミや、市町村史などの書籍はもちろん、インターネット上の地図や資料を参照して難読地名を見つけています。

 ネットで恵那市のコミュニティーバスの時刻表を見ていると、目に飛び込んできたバス停「下田良子」。しもだ・よしこさん? まさか個人宅がバス停に? と思いましたが、「下田」と「良子」ではなく、「下」と「田良子(たらご)」。歴史ある地名でした。

 「田良子」は旧恵那郡明智町の地名で、室町期には「棚子(たなご)」ともいい、山間部の緩やかな傾斜地に発達した村落です。近くには「上(かみ)田良子」もあります。

 一文字違いですが、恵那市出身の偉人に、下田歌子(しもだ・うたこ)がいます。明治から大正にかけて活躍した女子教育の先覚者で歌人でもあり、実践女学校(現・実践女子大学)を創設しました。

(『角川日本地名大辞典』などを参照)

【答え】しもたらご