孤食(一人で食べる)、固食(同じものばかり食べる)、粉食(粉ものばかり食べる)などのさまざまな「こ食」の問題。これらの対策のために医療法人社団友愛会が運営するグループホーム「岩砂ローズガーデン」(岐阜市粟野西)では2019年から、地域の方と一緒に食事を作って一緒に食べる「Oneぱくキッチン」を実施しています。昨年からは複合型施設「You&Ⅰ(ゆうあい)の森いわのだ」(同市粟野東)でも行い、地域のコミュニティづくりに一役買っています。

職員とボランティアが力を合わせ、地域住民に振る舞うカレーを調理

 コロナ禍の現在は、毎月第3土曜日に職員とボランティアでカレーを作り、容器に詰めて持ち帰りで提供しています(各30食程度)。カレーの具材は、5月はアスパラガス、6月はとうもろこし、7月は枝豆などとテーマを決め、毎回違った食感を楽しんでもらえるよう工夫を凝らします。受け取りに来た子どもたちの居場所になればという思いから、クラフトや塗り絵の用意もあります。

 Oneぱくキッチンのスタート時から携わっているケアマネジャーの伊藤直美さんは「活動を続けていくことで、サポートが本当に必要な方の耳にも入り、来てもらえるかもしれません。専門職として力になれることもありますので、カレーを受け取りにいらっしゃるついでに、気軽に相談等をしていただければ」と話しています。