外国人実習生向けに通年で学習会 フェニックスグループ(各務原市)

 広く知られている通り、今では多くの特定技能や技能実習の外国人が県内の施設で活躍しています。生まれ育った国とは言葉も習慣も全く違う日本でスキルを上げていくのは簡単なことではなく、日々戸惑いを感じながら、一歩ずつ成長しているのが現状です。そこで各務原市のフェニックスグループでは3年前から、日本文化への理解を深めることで長期就労につなげてもらおうと、来日して間もない外国人職員に向けた「外国人実習生(介護職)日本語学習会」を開いています。

中部学院大学名誉教授の後藤真澄さんから言葉や文化を学ぶ外国人職員
介護かるたを通し、介護と日本の文化、言葉を一度に楽しく学ぶ外国人職員ら

 2023年度は昨春に入職したモンゴル人とミャンマー人の計4人が受講。講師は、高齢者福祉や看護教育に従事してきた中部学院大学名誉教授の後藤真澄さんが務め、「人間関係を築く敬語の使い方」「食事の文化」「入浴と排泄の文化」「やってはいけない事」を、文法などの解説も織り交ぜながら5回に分けて説明しました。

 最終日にはまとめ発表会・修了式があり、実習生らは民族衣装姿で出席。「慣習や文化を教えてもらうことができ、仕事で役に立っている」「和食や箸の文化を教えてもらったのが印象的だった」「温泉に行くことに抵抗があったけれど、学習会のおかげでどういったものかが分かり、よく行くようになった」などと日本語で堂々と発表しました。最後には今年2月に入職したばかりの6人のミャンマー人も交えて介護がテーマのかるたで遊び、後藤さんが読み上げる札を夢中になって探していました。