高齢者を対象に行われた新型コロナワクチンの集団接種=岐阜県羽島郡笠松町、笠松中央公民館

 一般高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が2日、岐阜県内で初めて羽島郡笠松町で始まった。町民236人が接種を受け、初日は混乱なくスムーズに行われた。

 町は在宅の65歳以上の要介護・要支援認定を受けている人と、付き添いの65歳以上の家族らを対象に優先的に接種。4月22日からの電話予約で決まった472人の1回目の接種を3日にかけて行う。

 会場の笠松中央公民館(同町常盤町)には、午前9時から15分間隔で、予約した15人ずつが入場。

 接種スペースは四つのブースが設けられ、それぞれ医師と看護師を配置。アレルギー反応のアナフィラキシー症状が出るなど万一の事態に備え、別に医師1人が待機した。

 医師が対象者を予診した後、看護師が接種。対象者は接種後、状態観察のため15分間、過去にアレルギー症状を起こした人は30分間、間隔を空けて置かれた椅子に座って待機した後、帰宅した。

 接種を終えた女性(81)は「そんなに痛くなかった。感染が怖かったので早くワクチンを打ちたかった。少し安心になった」、男性(73)は「接種を受けて精神的に楽になったが、これからもなるべく外出は控える」と話した。

 町は予診の時間を短縮するため、健康不安のある対象者は事前に「かかりつけ医」から予診票に「接種可能」のサインをもらうことを要請。来場した対象者の7割がサインを記した予診票を持参した。接種の際に肩が出しやすい服装で来るよう通知しており、想定していた1時間あたり60人の接種ができたという。

 古田聖人町長は「対象者の皆さんの協力により、スムーズに接種を行うことができて良かった。早期のワクチン接種でコロナへの不安を緩和することができれば」と話した。

 この日接種した対象者は3週間後の22、23日に2回目の接種を行う予定。