葉たばこの残幹を使って製造した和紙を手にする景山徹也支社長(左)と辻晃一理事長=美濃市御手洗、丸重製紙企業組合
製作したファイルとカレンダー

 日本たばこ産業(JT)岐阜支社と原料を製造するJT熊本合志は、機械すき和紙製造の丸重製紙企業組合(岐阜県美濃市御手洗)との協業で、不用となった葉たばこの幹をリサイクルし、和紙製品にする取り組みを始めた。葉たばこの幹で紙製品を作るのは国内初。生産過程における環境保全への意識が高まる中、幹のアップサイクルに新たな道筋を付けた。

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 葉たばこの幹の部分は残幹と呼ばれるほどで、収穫後には堆肥の製造に使うなど農家によってさまざまな処理方法がある。中には二酸化炭素を排出してしまう焼却処分の場合もあり、リサイクル率を高められるような新たな活用策が求められてきた。

 今回の取り組みに使われた葉たばこの幹は、国内有数の産地の熊本県で収穫したものの一部で、乾燥後の重量は23・5キロ。丸重製紙は持ち込まれた幹から含有率10%の和紙を製作し、A4サイズのファイル約1千枚と卓上カレンダー580部に生まれ変わらせた。

 ファイルは支社の社員らが商談などで活用するほか、卓上カレンダーは自治体などに配布。環境保全を図る企業姿勢をアピールするとともに、地場産品でもある和紙のPRにも一役買っている。

 JT岐阜支社の景山徹也支社長は「汎用(はんよう)性の高い取り組みだと感じており、今後も継続して連携していきたい」と語った。丸重製紙の辻晃一理事長は「JTグループの環境負荷低減の取り組みに貢献できて光栄。新たな和紙需要の創出にもつなげたい」と意気込んだ。