新型コロナウイルスの第4波が県内でも猛威を振るっている。岐阜県内でも感染力の強い変異株への置き換わりが進み、8割以上が変異株といわれる。5月に入ってから新規感染者は急増し、第3波当時に起きた病床の逼迫(ひっぱく)が懸念されている。県病院協会の冨田栄一会長に、病院の現場の状況や変異株患者の特徴などを聞いた。
-病床の逼迫度はどうか。
「第3波のピーク時に比べればまだいい。ただ新規感染者がこの1週間で、急激に増えた。今の勢いで増えていくと、あっという間に逼迫するだろう。第3波の際はぎりぎりまで逼迫したので、危機感が強い」
-第4波の特徴は。
「変異株が流行している今回の入院患者は60歳未満が圧倒的に多い。60歳未満は以前であれば、熱が出ても回復し退院していったが、今回は症状が重くなって、治療期間が長引いている印象がある。これまで重症化リスクが高いのは60歳以上の高齢者だったが、60歳未満のリスクも高まっているように感じる」
-第3波との違いは。
「第3波は若者から感染が広がり、高齢者へと拡大していった。高齢患者は重症化しやすく、症状が改善した後も心臓や肺に基礎疾患を抱えていたり、体力を戻すリハビリが必要だったりして、入院日数が長引く傾向にある。それが病床逼迫につながった。今回は若い人も入院期間が長引き、病床が空かなくなってしまっている。リハビリで入院が長引くだけなら後方支援病床に移せるが、コロナの治療中の人は移せない」
-ワクチンへの期待が大きい。
「ワクチンで重症化を防げる。医療従事者と高齢者施設の職員に接種が進んでいるので、院内感染や高齢者施設での集団感染のリスクが抑えられてきている」
-感染を防ぐには。
「外出先でドアノブに触れた後や食事の前に手を洗うなど基本対策を習慣化し、感染症対策を自分のものにしてほしい」










