バーベキュー愛好家が多い岐阜県。前回はそんな県民がお薦めする食材を実際にバーベキューして紹介した。では日々、岐阜県のことばかり取材している岐阜新聞の記者なら、どんな食材を紹介するのか。きっとおいしい食材を知っているはず。前回バーベキューをしたデジタル報道部の記者3人が、それぞれ忖度(そんたく)なしで岐阜県内のお薦めの食材を持ち寄り引き続きバーベキューをしながら紹介する。

無料クイズで毎日脳トレ!入口はこちら

まさかの枝豆アヒージョ

 20代のI記者が持ってきたのは、スキレットとオリーブオイル。まさかと思ったが、そのまさかでアヒージョを作るらしい。オイルやガーリックなどを入れたスキレットをバーベキューコンロで熱した後、エビを投入。そこから枝豆をたっぷり入れた。枝豆は岐阜市の特産品。記事を書いている私はいつも塩ゆでにして食べてはいるが、アヒージョにしてどんな味になるのか想像もつかない。果たしておいしいのか? そんな私の不安を尻目に、I記者は笑顔で料理を続ける。ぐつぐつと煮立てて完成だ。さて味はというと。オリーブオイルの香りと枝豆本来の香りが絡み合っておいしい。記者3人ともが舌鼓を打った。肉ばかりになりがちなバーベキューで枝豆のアヒージョを薦めるとは、I記者なかなかやる。30代のK記者は「止まらない」と言いながら黙々と食べ続けていた。

岐阜の枝豆で作ったアヒージョ

ブラジル流バーベキューに欠かせないソース

 次はK記者。彼が持ってきたのは、ブラジル人がバーベキューをする時に肉にかけるソース「ビナグレッチ」。ブラジルは国民食と言っていいくらいバーベキュー好きが多い国。ビナグレッチはそんなブラジル人がバーベキューをする際に必ず用意するソースだ。作り方は、ワインビネガーにトマトやタマネギなどの野菜をみじん切りにしたものを入れる。トマトは岐阜県産。タマネギは岐阜市在住のK記者の祖母が育てたものを使い、自宅で調理して持ってきてくれた。今回は岐阜県らしく飛騨牛を焼き、肉が浸るくらいソースをかけて食べる。I記者は「トマトとタマネギが前面に来て、お肉を食べているのを忘れるくらいさっぱり食べられる」と話す。ワインビネガーやトマトなどの酸味があり、肉の脂とぴったり合う。K記者はブラジルに留学した経験もある国際派。彼らしいお薦めだ。

さっぱりと肉を食べられるビナグレッチ

さっぱりと肉を食べられるビナグレッチ

 最後に40代の私。持ってきたのは、菖蒲谷牧場(揖斐郡揖斐川町)の刻みショウガの入ったウインナーとJAにしみのが販売している「万能玉ねぎソース」。私は以前、大垣市にある西濃支社に勤務していたことがあり、その頃知った食材だ。ウインナーは餌にお米を使って育てた豚の肉で、脂が甘い。さらにショウガを入れていることでさっぱりする。ソースは、西濃で採れたタマネギをふんだんに使うことでタマネギの甘みが感じられる。自宅では野菜を炒める時などさまざまなシーンで重宝しているソースだ。今回はウインナーを焼き、ソースをつけて食べた。今までの2人と異なり、正統派のバーベキュー食材を選んでみた。初めて食べたK記者は「ショウガの食感が残っていて、香りもいい」と満面の笑顔を見せていた。

刻みショウガの入ったウインナー

 今回は記者がそれぞれの視点で、お薦めの食材を紹介させてもらった。岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、南北に長いため食材の種類の幅も広い。岐阜県の食材の中からお気に入りの食材を見つけてもらえると、岐阜新聞の記者としてとてもうれしい。

 
鈴木隆宏(すずき・たかひろ) 出版社、経済専門紙を経て2011年に岐阜新聞社入社。経済担当記者をメーンに、本社遊軍や可児支局、西濃支社にも勤務。6月からデジタル報道部。