安全装置のスイッチを押す運転手=30日午前9時20分、本巣市下真桑、真桑幼児園

 静岡県で通園バスに取り残された園児が死亡した9月の事件を受け、岐阜県本巣市は11月30日、同市下真桑の真桑幼児園で、来年4月から設置が義務化される安全装置を用いた置き去り防止の実証実験を実施した。装置はレシップ(同市)が開発し、エンジン停止後にチャイムが鳴る機器で、送迎バスの運転手や園児が装置の仕組みを確かめた。安全装置を使用した実証実験は、岐阜県内では初めて。

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 「おはようございます」。30日午前9時過ぎ、送迎バスが園に到着すると、園児15人の元気な声が響き渡った。バスを車庫に移動させてエンジンを停止すると、車内に設置した機器から「ピンポン、ピンポン」と音が鳴り、運転手は椅子の下など隅々まで園児がいないかを確認。車内の最後尾にあるスイッチを押して音を止めた。

 真桑幼児園は未満児から年長まで約140人がおり、うち2割が送迎バスを利用している。運転手の藤田啓二さん(74)は「操作は簡単にできた。ただ、最後は自分の目が頼り。安全意識を一層高めたい」と気を引き締めた。

 本巣市には市立の幼児園が8園あり、全てで送迎バスを利用している。市幼児教育課の担当者は「速やかに安全装置の設置を進め、園児の命を守っていきたい」と話した。