第三者認証の取得を示すミナモステッカーを店舗入り口に貼り、感染対策をPRする飲食店=5日午後、岐阜市内

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が全面解除されて1週間。飲食店関係者にとっては待ちに待った宣言解除と酒類提供解禁だが、岐阜県では、岐阜市など8市町で14日まで飲食店への時短要請が継続されている。「第三者認証」を受けた店は午後9時まで、認証を受けていない店は1時間短い午後8時までの営業とし、酒類提供は認証店が午後8時まで、非認証店は同7時までとなった。そこで浮かび上がるのが、「第三者認証って何?」「どう見分ければいいの?」という疑問だ。

 政府は今年4月、第三者認証制度の導入を都道府県知事に求める通知を出した。「アクリル板などを設置するか座席間隔を1メートル以上空ける」といった必須4項目を含む約50項目のチェックリストにおいて第三者が認証基準を満たしていると判断した飲食店に、"お墨付き"となる認証マークを交付する。国は9月末、認証店は営業時間を延ばせるとの見解を通知。飲食店の営業時間が二つある要因となっている。

 しかし、そもそも岐阜県では昨年6月から同様の制度をスタートさせていた。感染防止策の実施を宣言した事業者に交付している「新型コロナ対策実施店舗向けステッカー(通称・ミナモステッカー)」だ。県では、ステッカーの取得に必要な条件と、政府が求めるチェック項目がほぼ同じであるため、ステッカー取得店をそのまま「第三者認証店舗」に移行した。

 県によると、県内約1万7千店の飲食店のうち、これまで6割を超える約1万1千店にステッカーを交付。時短要請を延長している8市町に限ると、約8500店のうち約70%が既に取得している。

 岐阜市月丘町でカフェバーの経営者(31)は、ステッカーの取得により認証店となった店舗の一つ。14日までは夜は休業して15日以降に再開する予定で、「お客さんが安心して店に来てもらえるのであればうれしい」と店先にミナモステッカーを貼ってアピールする。

 県によると、ステッカーは申請から交付まで遅くとも1週間。県の委託業者が戸別訪問し、店内の感染防止策を実地調査する。県ではステッカー取得を認証制度にスライドしているため、新規取得に関する大きな混乱は今のところ起こっていないという。

 認証店になると、ステッカー掲示を交付条件とする補助を受けられるほか、国の飲食業支援策「GoToイート」にも参加できる。県の担当者は「利用者の安全をより高めることが、ひいては飲食店の支援につながる」と取得への理解を求め、「現在はホテルやコンビニなどと同じステッカーだが、飲食店独自の認証制度をできるだけ早急に整えたい」と話した。