救助用の穴から救助者をつり上げる消防隊員=各務原市役所旧庁舎

 岐阜県各務原市消防本部は12日、解体する市役所の旧庁舎を活用し、実際にコンクリートの床などを破壊して救助者を助け出す訓練を行い、一部を報道陣に公開した。隊員らは実際の災害現場を想定し、「誰かいますか。大丈夫ですか」などと声を掛けながら、緊迫した面持ちで訓練に臨んだ。

スマホ見せてグルメ・買い物お得に 岐阜新聞デジタルクーポン

 訓練は大規模震災が発生し、鉄筋コンクリートの建物に救助者が閉じ込められた想定で実施。階段もふさがれ、上の階の床に穴を開けて下の階の救助者を助け出す一連の救助方法を確認した。隊員は、先に開けた小さな穴から小型カメラを使って下の階に救助者がいることを確認すると、エンジンカッターやドリルを使って救助用の一辺約90センチの三角の穴を開けた。その後は7人1組で救助者をつり上げるための三脚を素早く設置。1人の隊員が穴を使って下の階に降りて救助者にロープを装着し、その他の隊員でつり上げて救急隊に引き継いだ。

 屋外とは違い、破壊する際に出るほこりやちりで視界が悪くなるなど、より災害現場に近い環境で訓練することができた。林由紀夫西部方面消防署長は「屋内で行った今回の訓練を生かし、今後も市民や国民の命を守るための努力を続けていきたい」と話した。

 訓練は15日まで行い、実際に災害現場へ行く可能性のある隊員約150人が参加する。