わんわんパトロール隊のリードカバーを取り付けて散歩する岡部洋治さん=可児市桂ケ丘

 「わんわんパトロール隊募集中」。岐阜県警可児署が9月、可児市桜ケ丘地区限定でこんなチラシを回覧した。「ながら見守り」への協力を求めるもので、犬の散歩をしながら子どもの安全に目を光らせる。これまでに回覧を見て協力を申し出た人は50~70代の男女11人。手応えを感じた署は、今後この活動を管内全域に広げていく。

 パトロール隊といっても、やることは飼い犬の散歩。コースも時間も自由で、メンバーの集合もない。これまでの散歩と特段変わらないが、少しだけ違うのは、不審者がいないか目を光らせることと、「わんわんパトロール」と書かれ、犬のイラストが描かれたリードカバーを取り付けて散歩すること。リードカバーは、11人のメンバーに署から配布された「隊の証し」だ。

 同署の井奈波俊正生活安全課長は「パトロールをしていることが、ひと目で分かれば犯罪者も動きにくくなる。子どもには安心感を与えられる」と犯罪抑止効果を期待する。桜ケ丘地区限定なのは、モデルケースとして試行したためで、以前から見守りが活発で、防犯活動に積極的な地区を選んだ。11人は想定よりも多かったといい、募集告知をしていない他地域の住民からも署に問い合わせがあるという。

 メンバーの男性(71)は普段、雌の「メグちゃん」を連れて、桜ケ丘小学校の通学路などを散歩する。リードカバーを付けて歩くと、子どもから話し掛けてもらえるといい、「犬の散歩をするだけで安全を守れる。見守りの輪が広がっていくといい」と話している。