大学生に教えてもらう小学生=岐阜市高河原、喫茶店「カフェマム」

 大学生らが岐阜市で、子どもたちを無償で教える「寺子屋まーむ」という取り組みを始めた。週1回、閉店後のカフェを借り、漢字や算数を教えるだけでなく、子どもたちが興味を持つことも一緒に学ぶ。教えないで教える。子どもが普段より深く学ぶきっかけを提供する。そんな理念で求めるのは、学ぶ楽しさを子どもたちに知ってもらうこと。「楽しさを共有していきたい」と企画した学生は話す。

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 宿題の算数や漢字の書き取り、細胞分裂の仕組み、電車の特徴。子どもたちの興味に応じて、隣に座った大学生が教えたり聞き役に回ったり。「寺子屋まーむ」は岐阜市高河原の喫茶店「カフェマム」で10月末に始まり、初回は小中学生5人を大学生8人が教えた。「楽しかった。また来たい」と話す子どももいた。

 立ち上げた岐阜聖徳学園大教育学部2年の福留隆央さん(20)は「成績を上げるための勉強ではない」と言う。「自学自習の楽しさを知ってほしい」

 学校や塾で教えることは大抵決まっている。「自分の学びたいことを学ぶのが本来の学びなのでは」。そう思っていたところ、全国各地で大学生がボランティアで子どもたちを教える取り組みが始まっていることを知った。大学の友達に声を掛け、岐阜でもスタートさせた。「お金を絡めると、成果が求められてしまうから」と無料だ。

 岐阜も含め、全国での活動はNPO法人「Cafe de 寺子屋」(静岡県藤枝市)が進めている。理事長で東京大大学院修士課程2年(休学中)の大石紗矢香さん(24)が2020年4月に団体を立ち上げた。

 大石さんは新型コロナで大学に通えず、藤枝市の実家にいたときに活動を始めた。「疑問や答えに子どもが自分で気付けるよう、教えないで教えるという姿勢を大切にしている」と語る。岐阜を含め全国5都県に八つの寺子屋があり、他でも設立の準備が進んでいるという。

 福留さんは「僕たちも大学生で、子どもたちと対等に接することができる。学びを通して一緒に成長していきたい」と話す。「寺子屋まーむ」は毎週金曜日午後5~同7時。小学1年生~高校3年生が対象。問い合わせは電子メール、info@cafe-de-terakoya.or.jp