あいさつするFC岐阜の選手たちに向けて横断幕を出して思いを伝えるサポーター=28日午後4時37分、岐阜市長良福光、長良川競技場

 「戦える態勢を」「熱い気持ちを見せて」-。28日、岐阜市長良福光の長良川競技場で行われたサッカーJ3FC岐阜のホーム最終戦。すでにJ2昇格の可能性は消滅したが、今季最多の5472人が詰め掛けた。2年連続で昇格を逃し、J3で3年目を迎える来季へ、サポーターは奮起を求めた。

 大学時代の友人と観戦した会社員男性(28)=岐阜市=は落胆した様子で「ここまでくると、チームがこの先存続していけるのか心配になってきた」と、予算の縮小が見込まれるクラブの今後に不安を隠さなかった。サポーター歴10年超で今年もホーム戦にほぼ「皆勤」だったというが、「試合でチームの狙いがどこにあるのか、さっぱり分からなかった。まずはJ2昇格という結果がほしい」と2年連続で昇格を逃す状況に注文した。同様にホーム皆勤だったというホームユニホーム姿の女性(82)は「現有戦力をできるだけ残し、足りない部分をプラスして。相手の背後をぶち抜ける足の速い選手がほしい」と戦力アップを希望した。

 敗戦が続いても拍手を送り、応援を続けてきた岐阜のサポーターだが、試合後のセレモニーでは、一部サポーターのグループがクラブスタッフらに詰め寄る珍しい場面があった。グループの代表者村瀬達也さん(46)=岐阜市=は「まずはJ2昇格を狙える、戦える態勢を整えてほしい」とやるせない心情を吐露した。選手からクラブに対する愛情をあまり感じられないといい、「まずは試合で熱い気持ちを見せてほしい」と求めた。試合後のセレモニーで、ゴール裏サポーターは「クラブを愛する者の願いはJ1昇格! 希望が持てるクラブ体制を望む」と厳しいメッセージを横断幕に書いて掲げた。

 クラブを運営する岐阜フットボールクラブの宮田博之社長は「J2昇格を逃し、申し訳ない。しっかり課題を詰めて、勝てるチームにしたい」とあいさつ。小松裕志ゼネラルマネジャー(GM)は「短期的には強いチームづくりを継続していき、中期的にはFC岐阜の哲学を明確化したい」と立て直しを誓った。