クマカレーをPRする雅味 近どうの近藤篤史さん(右)と清流ジビエの羽賀真由美さん=岐阜市東鶉、雅味 近どう

 クマ肉の魅力を知ってもらおうと、獣肉加工を手掛ける岐阜県大野町上秋の「清流ジビエ」が、岐阜市東鶉の日本料理店「雅味(がみ) 近どう」とレトルト食品の「クマカレー」を開発した。クマ肉は県内で多く捕獲されるツキノワグマを使い、持ち味を引き出す料理人の技巧を加えた逸品に仕上がった。

 開発のきっかけは、ジビエの中でも高級食材とされるクマ肉の有効活用。清流ジビエの責任者を務める羽賀真由美さん(47)は「キノコなどと同じように、クマも含めた動物も山の資源」と話すが、クマは駆除されると山に埋めることが多いため、活用を模索。数年来の取引がある料理店主の近藤篤史さん(43)に開発を持ちかけた。

 常連客向けにジビエ料理を提供し、以前に食べたクマ肉のしゃぶしゃぶでおいしさを知っていた近藤さん。お客が手に取りやすいカレーを考案し、試作を重ねた。

 かつお節をふんだんに使っただしがベースで、うま味が良く出るウデ肉、モモ肉などを高圧で2時間ほど煮込んだ。ほろほろとした肉の食感と、ルーに溶け出したクマの脂の香り、特有の甘さを楽しめる。

 羽賀さんは「次の担い手確保につながるような夢のある商品を展開したい」、近藤さんは「カレーをきっかけに、最終的にはクマのしゃぶしゃぶを食べてもらえたら」と意気込む。

 2食入りで1箱3888円。千個限定で、近どうの店頭や大野町下磯の道の駅「パレットピアおおの」で販売しているほか、町のふるさと納税でも取り扱っている。