11月に生まれた美濃柴犬の子犬と母犬を抱く美濃柴犬研究班の生徒たち=養老郡養老町祖父江、大垣養老高校

 「緋赤(ひあか)」と呼ばれる赤みを帯びた毛色を特徴とする岐阜県の地犬「美濃柴犬」。現在は希少種となった美濃柴犬の普及と繁殖を目指してきた大垣養老高校(養老郡養老町祖父江)のグループが、11月に初の繁殖に成功した。生徒たちは世話に追われながらも新たな命の誕生を喜んでいる。

かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」

 美濃柴犬は戦後に数を減らしたが、愛好家による保存活動で現在は300匹ほどがいるという。大垣養老高校は、2019年にいずれも雌の「椛(もみじ)」と「杏子(あんず)」を一般社団法人「美濃柴犬保存会」から譲渡され、2、3年生の美濃柴犬研究班が世話してきた。

 散歩や餌やり、しつけなど一般的な世話に加え、健康管理や、発情周期の把握にも熱心に取り組んだ。今年は発情の機会を逃さないよう、パートナーを探すため美濃柴犬が集まる展覧会などにも出掛けた。

 今年10月、エコー検査で妊娠が判明し、11月1日に椛が雄3匹、5日に杏子が雄2匹と雌1匹を無事に出産。子犬は6匹とも順調に育っており、丸々とした愛くるしい姿に生徒たちは目を細めている。子犬6匹は来年1月に譲渡を予定。育て方や繁殖の経緯などの情報をまとめて、新しい飼い主に引き継ぐ。

 3年生の生徒は「椛も杏子も子犬の頃から見てきたので、産んでくれてうれしかった。(譲渡は)寂しい気持ちもあるけど、幸せになってほしい。高校を卒業しても椛と杏子には会いに来たい」と笑顔を浮かべる。

 美濃柴犬を担当する実習助手は「大きな目標を達成できた。今後も繁殖を継続し、美濃柴犬の知名度向上にも取り組みたい」と話した。