新年に向け制作がピークを迎えた一位一刀彫のトラの置物=6日午後、高山市本町、津田彫刻

 岐阜県飛騨地域の伝統工芸品「一位一刀彫」を手掛ける高山市の工房で、来年の干支(えと)・寅(とら)の置物作りが最盛期を迎えている。

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 一位一刀彫は、木目が細やかで美しく、月日がたつにつれてあめ色に艶が出るイチイ材を生かし、彩色せずに仕上げる木彫り。江戸時代から続く。

 高山市本町の津田彫刻では、6代目の津田亮友(すけとも)さん(74)と弟の亮佳(すけよし)さん(67)が11月上旬から作業する。40種もの彫刻刀を使い分けて毛並みや表情を精巧に表現したトラは、口を大きく開き今にもほえ出しそう。

 「勇ましいトラが新型コロナウイルスを吹き飛ばし、来年はいい年になったら」と亮佳さん。年末まで作業し、100個ほどを作るという。