清流の国・岐阜を象徴する長良川。その水は、古くから岐阜の人々の生活を支え、豊かな風土と文化を育んできた。その最上流部では、どのような音が響いているのか-。岐阜県郡上市の山奥で、涼やかな音に耳を澄ませてみた。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」長良川は延長約166キロ。源流は郡上市北部の大日ケ岳(標高1709メートル)で、ひるがの高原にある叺(かます)谷に集まる水だとされている。
ひるがの高原は、日本海側へ流れる庄川と、太平洋側へ向かう長良川が分かれる「分水界」の地。分水界を示す石柱もある「ひるがの分水嶺公園」(約880メートル)から北西へ向かう狭い道を車で十数分進むと、「長良川源流」と刻まれた石碑に出合う。道路で到達できる最上流部はここまでだ。
数日前の雨でやや水量が多いものの、水は透き通っている。川べりに降りると、空を覆うように茂る広葉樹の隙間から差し込む日の光で、水面(みなも)が輝いていた。周囲は水流の音だけに包まれ、まるで別の空間に入り込んだよう。意外にも水流は激しさをも感じる勢いで、力強い。この力強さが、下流部での雄大さにつながるのだろうと、思いをはせる。
【memo】
「長良川源流」の石碑は1987年の建立。ここから上流は登山道などがないため、たどることは難しい。石碑から約1.3キロ下流には、落差17メートルの「夫婦滝」がある。2筋に分かれて落ちる姿が特徴。駐車場から滝つぼへ向かう途中に「長良川源流湧水」という湧き水もあるなど、水を巡る散策も楽しめる。

















