下呂駅前に到着した高山からの路線バス=下呂市幸田、下呂駅前

 身近な公共交通機関として親しまれる路線バス。先日、久々に乗る機会に恵まれ、バス旅の気分を味わうことができた。

 行き先や時間など、急に予定が変わる可能性があるという記者の仕事の性質上、仕事では公共交通機関を使いづらい。かつて岐阜市の本社勤務時に上司から怒られた記憶が今も残る。一方、休みも1人勤務の地方支局では旅行には出掛けにくく、そこに新型コロナウイルスによる移動制限が追い打ちをかけた。

 平日の夕方、帰りに自動車を運転できない状態になる予定があったことから、下呂支局近くのバス停から濃飛乗合自動車(濃飛バス)の路線バスで下呂駅方面に向かった。高山からやってきたバス。周囲は日没で真っ暗。それでも、いつもマイカーで走っている国道41号を、新車のバスに乗ることで、十数分のバス旅気分を味わえた。

 この冬、下呂温泉と各地を結ぶバスが一挙に増えた。南飛騨観光バス(下呂市)は中津川市経由で名古屋駅へのバスを11月から、来年2月20日までの実証実験として運行している。一方、郡上市の白鳥交通は、美濃白鳥駅からの無料シャトルバスを来年2月27日まで運行。さらに、26日からは岐阜乗合自動車(岐阜バス)と濃飛バスが、来年2月13日まで名鉄岐阜駅と下呂駅前を結ぶ高速バスの運行を始める。いずれもコロナ後を見越しての、観光庁の補助事業を受けての運行だ。

 コロナ禍は依然予断を許さず、感染予防に最大限気を配る必要がある状況だ。その中で、少しずつでも旅に出たいと思っている。地域経済と自身の心身の健康のために。