東加納方面へ向かう岐阜バス。行き先表示には「E13」とある=岐阜市美江寺町

 「岐阜バスの行き先表示に書いてある、アルファベットと数字の規則性が分かりません」。そんな相談が、バス通学しているという小学1年の男子児童の母親(36)=岐阜市=から、無料通信アプリLINE(ライン)で読者とつながる「岐阜新聞 あなた発!トクダネ取材班」(あなトク)に寄せられた。確かに車両前部などに「B58」や「W18」といった表示がある。「まだ漢字が読めない息子は、行き先を地名でなくアルファベットと数字で覚えています。けれど、私は行き先を思い浮かべられず苦戦しています」。取材班が"暗号"の謎に迫った。

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 汗を垂らして笑う顔文字付きで寄せられたメッセージから、親子間のほほ笑ましい会話の様子が浮かぶ。「行き先の頭文字なのか、東西南北を表しているのか...。自分では答えが出ませんでした」

 岐阜バスのホームページで路線図を見ても詳しい説明はなかった。運営する岐阜乗合自動車(同市)に聞くと、アルファベットと数字は「ナンバリング」の一種で、行き先を識別しやすくするもの。鉄道では駅にナンバリングを付けるケースがみられ、路線名の頭文字と駅の通し番号を組み合わせることが多いようだ。一方、バスは路線が途中で方々に枝分かれするため、ルールが少々複雑だ。

 岐阜バスでは行き先を、方面ごとの八つの「幹線ルート」で大別している。忠節橋方面を「C」、金華橋方面を「K」、長良橋方面を「N」、大縄場大橋方面「O」、梅林方面「B」。アルファベットは、大まかな行き先の頭文字を取っていたのだ。ただ、中には単純な頭文字でないものもあり、鏡島方面は「G」にして金華橋方面との重複を避け、東加納方面と西加納方面は英語表記の頭文字を取って「E」「W」になる。

 組み合わせる2桁の数字は、10の位が路線が分岐する停留所、1の位が終点を表している。例えば「長良北町」は複数の停留所への分岐点になることから「N4」で、その先に「N41」の「おぶさ」や「N43」の「松籟(しょうらい)団地」などがある。

 初めて利用する人にも説明しやすいようにと、2008年に現在のナンバリングを導入。停留所の追加や廃止などから、当初に比べると規則性に乱れもあるようだ。同社バス営業部の篠原有希さん(32)は「お子さんにとっては漢字より覚えやすいと思います。意味が分かると、お母さんも覚えやすくなるかもしれませんね」と話していた。

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