山形が連続する県産材の天井が印象的なリニア中央新幹線岐阜県駅の自由通路のイメージ図(中津川市提供)

 岐阜県中津川市は17日、リニア中央新幹線岐阜県駅(同市千旦林、仮称)周辺エリアの公共空間を検討する「市リニア県駅周辺デザイン会議」で、駅周辺のデザイン指針(デザインブック)案を明らかにした。乗客が降り立った自由通路は「街道の町並み」を軸に岐阜の伝統文化が感じられるデザインを織り込み、駅南側の中央駅前広場は恵那山(標高2191メートル)の眺望など自然景観を重視している。

 デザインブックは約60ページあり、4章構成となっている。街道と清流が日常に息づく風景をデザインコンセプトにしており、人々が自然と集まり、交流が生まれる駅前空間を目指す。県内市町村を象徴する木や花を植え、鋳物の柱や美濃和紙を使った照明、磁器質タイル、大理石など県産品を取り入れて岐阜らしさを演出する。

 南北にある二つの駅前広場を結ぶ自由通路は街道の町並みをイメージした趣のあるデザインとし、天井には山形が連続するように県産材を並べ、岐阜の山並みや町並みが感じられるように表現した。遠景に恵那山を望む中央駅前広場から東に延びる千旦林川沿いには親水公園を設け、利用者や市民にとって居心地の良い空間にする。

 会議は有識者や住民の代表、県担当者ら約20人でつくる。2019年夏に初会合を開き、計4回の会合で意見集約を図ってきた。デザインブックは来年1月4日から市ホームページに掲載し、意見公募を行い、春ごろに市のデザイン指針を決定する。