大垣日大×帝京大可児=タイブレーク延長10回表大垣日大1死二、三塁、三塁打で打線の口火を切る高橋=長良川

 第105回全国高校野球選手権記念岐阜大会第9日は26日、長良川球場で準決勝2試合を行い、大垣日大が帝京大可児を延長タイブレークの末、11―4で下し、4年ぶり9度目の決勝進出。市岐阜商はV候補筆頭の県岐阜商を2―0で下し、2年ぶりの決勝に駒を進めた。

 大垣日大は3―3で迎えた延長十回タイブレークで1死二、三塁から主砲高橋慎が右中間三塁打を放って2点を奪うと、その後も足攻を絡め、さらに4長短打で6点を奪い、突き放した。帝京大可児は六回に追いつき、2番手の西田蒼大が力投したが、最後に力尽きた。

 市岐阜商は七回に無死満塁から2番足立義虎の2点中前打で均衡を破り、エース森楓真が140キロ前後の直球に縦スライダーや80キロ台の緩い変化球を有効に絡め、強打県岐阜商を完封。県岐阜商は再三の好機にあと一本が出ず、岐阜大会26年ぶりの3連覇を逸した。

 決勝は28日午前10時から、同球場で行われ、大垣日大は5年ぶり6度目、市岐阜商は15年ぶり5度目の甲子園出場を目指す。