初戦に向け調整するエース山田=鳴尾浜臨海公園

 第105回全国高校野球選手権大会第3日は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦4試合を行う。春夏連続出場で夏は5年ぶり6度目の県代表・大垣日大は、第4試合(午後3時45分開始予定)で、5大会連続17度目の近江(滋賀)と戦う。7日は、西宮市の鳴尾浜臨海公園で午後3時から2時間練習を行い、初戦の先発が予想されるエース山田渓太らが万全な仕上がりを見せた。

 山田はブルペンで20球を投げ込んだ。直球を中心に、スライダーやカットボールなど変化球の切れも確かめた。非公開練習だった5、6日も直球を中心に20~30球を投げたという。

 山田は「直球の調子が良いので、変化球も相乗効果で良くなっている。自信を持って自分の投球をするだけ」と闘志。投球を見守った阪口慶三監督は「直球の勢い、コントロール、球の重さ全てが申し分ない。一番良いぐらい」とエースの仕上がりの良さに目を細めた。

 阪口監督にとって35度目の甲子園がいよいよ幕を開ける。「これだけ甲子園に出ていて、目標が『1回戦や2回戦の突破』では恥ずかしいでしょう。目標は優勝に決まっている」ときっぱり。春夏通算40勝の節目については「40勝は特に意識していない。あしたは勝ちますよ」と力を込めた。