電気ショッカーボートの実証試験を行う参加者たち=岐阜市茶屋新田、長良川
捕獲されたオオクチバス

 鮎を食害する肉食性の特定外来生物「コクチバス」が岐阜県の長良川水系の川で相次いで見つかっている問題で、世界農業遺産「清流長良川の鮎」推進協議会は14日、岐阜市の長良川で、水中に電気を流して魚の動きを止めて捕獲を容易にする「電気ショッカーボート」の実証試験を行った。小魚も含め効率よく魚が捕獲できた一方、筋肉の硬直がすぐにほどけるため川に戻す在来魚への負担が少ないことも確認。玉田和浩会長は「効果は高いと思った。稚鮎の遡上(そじょう)が始まる2月より前に導入できたら」と話した。

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 実証試験で使用したのは滋賀県水産試験場の電気ショッカーボート「いなずま丸」。ボート前面の左右に針金状の電極が垂れ下がるように設けられており、水中で400~1千ボルトの電気を流すことができる。近くにいる魚は感電して一時的に動きが止まり、たも網で簡単にすくえる。滋賀県は2010年から琵琶湖などでの外来魚駆除に役立てており、現在は3隻を運用している。

 

 実証試験は岐阜市茶屋新田の長良川を拠点に、正午をまたいで約4時間実施。滋賀県水産試験場の職員の操船で約5キロの流域を航行し、コクチバスともに「ブラックバス」と総称される肉食性の特定外来生物「オオクチバス」を10匹捕獲した。コイやナマズなどの在来魚も多数捕獲されたが、タライの中でまもなく元気に泳ぎ始め、1匹も死ぬことなく長良川へと戻った。

 県里川振興課は「まずはコクチバスがどこにいるのか、繁殖はどこまで進んでいるのか、などといった生息域の全容把握が先決」とした上で「本格的に駆除を進めていく際には、特に水域の広い場所では捕獲効率の高い電気ショッカーボートをおいて他に無い、有効な方法だと分かった」と総括した。