岐阜県と岐阜市は8日、県内21市町で計74人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。感染者が70人以上となるのは昨年9月18日以来、約3カ月半ぶり。また、県のゲノム(全遺伝情報)解析の結果、新たに8人の変異株「オミクロン株」感染が判明した。感染者数は累計1万9153人、オミクロン株感染確認は計12人となった。

 関市の飲食店を利用していた家族を中心とする23人のクラスター(感染者集団)は、オミクロン株のクラスターと確認された。オミクロン株のクラスターは県内初めて。

 オミクロン株に感染した疑いがある陽性者は8日時点で72人おり、オミクロン株の市中感染が県内でも広がっている。新規感染者は7日に前日比2倍の52人、8日はさらに同1・4倍の74人に増え、感染の再拡大が鮮明となっている。

 県は8日夜、専門家会議を開き、医療提供体制などについて対応を協議した。非公開の会議後、古田肇知事は「(オミクロン株は)急速に拡大する恐れがあり、強い危機感を持っている。医療従事者やエッセンシャルワーカーが感染すると、社会生活の基盤そのものを揺るがしかねない」と警戒感を示した。

 クラスターは新たに2件を認定。年始に岐阜市の自宅に集まった親族ら10人、年末年始に県外旅行に出掛けた岐阜市の親族ら7人の感染がそれぞれ判明した。

 拡大したクラスターは3件。うち多治見市の高齢者福祉施設関連は、利用者と職員の11人が増え、計39人となった。

 県内の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は10・76人。7日時点の入院患者は87人で、病床使用率は9・7%。宿泊療養施設の入所者は15人となっている。重症者はゼロのまま。