リフトの背景に雪に覆われた高峰が連なるゲレンデ=いずれも飛騨市のひだ流葉スキー場山頂ゲレンデ
ゲレンデを囲む樹氷。見上げてから滑り降りる
風紋が見えるゲレンデの斜面。風が浮かび上がらせた模様だ
雪面に続くウサギの足跡。生き物を身近に感じさせる

 暖かな陽光が降りそそぐ冬の日、岐阜県飛騨市の流葉山頂上直下にある、ひだ流葉スキー場山頂ゲレンデに立った。

 銀嶺は輝き、樹氷はきらめく。風紋をかき消しながら山肌を滑り降りると、爽快感に生気が呼び起こされる。スキーは雪国の自然に親しむ、その地域特有の楽しみ。同スキー場が開設されてから60年余、多くの人がこの楽しみを体感してきた。

 山頂ゲレンデは標高1422メートルの流葉山の頂上直下にあり、連日の冷え込みで樹氷がゲレンデを囲む。秋は紅葉が一帯を彩るが、冬は一変。常緑樹も樹木全体が氷と雪に包まれ、白い大きな塊となっている。

 その樹木の間にかわいらしい足跡が残る。突如として方向を変えるのはウサギ。雪山は山の生き物を身近に感じさせる。さらに冷え込み、よく晴れた日にはダイヤモンドダストが見られるという。冬山の美しい景色の一つだ。

 スキーはスポーツの王者と、グリーンランドを初めてスキーで横断したノルウェーの探検家ナンセンは言い表した。スキーは心身を鍛え、爽やかにすると魅力を今に伝える。

 飛騨はスキーに親しむ環境がある。新年に雪山に立てば、気分も新たにできるだろう。