「日本自然保護大賞」の表彰状をイルカさん(左から2番目)らから受けた部員ら=岐阜市大縄場、岐阜高校
ヤマトサンショウウオを飼育しているケースを前に歓談する部員とイルカさん(左から2番目)ら=岐阜市大縄場、岐阜高校

 絶滅危惧種のヤマトサンショウウオの研究と保護活動を続けている岐阜高校(岐阜市大縄場)の自然科学部生物班が、自然保護や生物多様性の保全活動で貢献した団体を表彰する「日本自然保護大賞」を受賞した。先輩から後輩へと研究を長年引き継ぎ、新たな成果を残している点などが評価された。30日に同校で授賞式があり、選考委員でシンガー・ソングライターのイルカさんらが訪れ、部員たちをたたえた。

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 大賞は日本自然保護協会(東京)の主催。全国から70件の応募があり、保護実践、教育普及、子ども・学生の3部門で大賞を選出。同校は子ども・学生部門で大賞に選ばれた。

 環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ種に分類されているヤマトサンショウウオは、県内では岐阜市や海津市、揖斐川町で生息が確認されている。同校の生物班は2007年から、卵や幼生を保護し、飼育して放流する取り組みや生態の研究を続けている。

 式典には、選考委員のイルカさんと土屋俊幸東京農工大名誉教授が出席し、賞状と盾を生徒に手渡した。生徒たちは、保護する卵嚢(らんのう)数や放流幼生数が増えていることや、繁殖行動の研究結果などを発表。イルカさんが「貴重な自然を未来に伝える、頼もしい若者に出会えた」とたたえると、生物班の部員(15)は「先輩方が積み重ねてきた研究のたまもの。これからも、広く多角的に研究を続けたい」と話した。

 同賞は14年創設で今回9回目。県内では昨年、可児市の「里山クラブ可児」が教育普及部門で大賞を受けている。