国道41号とともに飛騨川沿いを通る区間を走るJR高山線の普通列車。28日には国道41号が全面復旧する=下呂市小坂町門坂

 岐阜県下呂市小坂町門坂の国道41号は、JR高山線と飛騨川に挟まれた所を通っている。線路と道路の高低差がほとんどない地点もあり、タイミング良く自分の運転する車が列車に追い抜かれると「いいことがあるのでは?」と思えるような地点だった。

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 だが、昨年7月8日に、この地点は特別な意味を持つ場所となった。言うまでもなく、昨年の7月豪雨で被災し、国道が数百メートルにわたり崩壊した地点だ。被災直後から、自分や他の記者が何度も取材で訪れ、写真を撮った場所。普段通っていた場所の惨状に、改めて自然災害の恐ろしさを感じた。

 国道41号だけでなく、JR高山線も不通となった。各所での土砂流入もあったが順次復旧。国道が崩壊した地点で線路の擁壁下部が露出しており、この地点を含む飛騨小坂-渚間の1駅間が最後の不通区間だった。この地点について、高山国道事務所とJR東海、県下呂土木事務所、下呂市の4者による早期復旧に向けた協議が行われた。高山線の再開に必要な工事が先に進められ、7月23日に全線復旧した。

 道路も復旧が進められ、同年8月17日に片側交互通行での仮復旧を迎えた。その後も全面復旧に向けた工事が進められ、被災から約1年の28日に全面復旧することになった。

 国道41号の全面復旧で、この地点も新たな日常を刻むようになる。しかし、豪雨や復旧に関する記憶は、この地を通るたびに思い出されるだろう。今年も各地で豪雨が相次いでいる。改めて普段からの備えの大切さを思い知らされる。